こんにちは、あなたはアニメを見ますか、
中には「アニメ自分でも作ってみた」「こんな楽しいこと仕事にしてみたい」
そんなあなたに、アニメーター歴10年の私が
「アニメーターになるには?」
をお答えします。
アニメーターへの道のり
あなたがまずアニメーターになるのに必要なことは、「アニメの専門学校へ行く」と言う物ではないでしょうか?
アニメや専門誌を見ていると、学校案内など見かけませんでしょうか?
私も雑誌から電話で問い合わせ、資料を取り寄せ学校を選びました。
晴れてそこを卒業し、下請けの会社に就職が決まったのですが、
肩を並べる先輩や同僚、後輩などから話を聞き、働きながらも知識を蓄えた結果、主に3つの方法があることが分かりました。
アニメーターになるための3つの道のり
その1:アニメの専門学校に入る
まずは基本として、アニメの専門学校と言う方法があります。
一般的には高校卒業と共に入学、1~二年間を週何回か、午前、午後、夜間など時間帯を選び通学するという物です。
最近は高校1年から入れるものがあるそうですね。
高校卒業資格も取れるそうなので、学校という観点も兼ねてるものです。
(自分の時はそんなものなかったな)
選び方といったら、まず学校までの道のりや学費などを見比べ、ご家庭やご自分と相談し決めていったらと思います。
基本的、どの学校も講師としてて現役で現場の第一線で働くアニメーターが、兼業として学校の講師についているので、内容としてはあまり変わりないと思います。
その2:美大、芸大へ行き、映像学部を受講する。
こちらは経験がないのであまり離せませんが、近年ではアニメに関する授業や、映画や映像などの基礎を学ぶことができ、時間があるのなら夜間部なら多少授業料もお安くなっていると思うので、同時通学しながらアニメーターを目指すというてもありますが、やはり、大学の学費もとなると金銭面がかなりキツいのでおすすめできませんね。
その3:高校卒業と同時に入社
アニメーターに必要なのはとにかく画力なので、労働基準法の年齢さえクリアしていれば入れます。
アニメ業界は常に人手不足で、人材の循環も激しいため、「描ける人なら誰でも!」と言う会社も多いです。
私が勤めていた会社の先輩も専門学校にはいかず、そのまま入社したと来ました。
就職への2つの道
では、いざ就職するにしてどのようにして会社を選べばよいのか?
実際のアニメの放映を見てみると沢山の会社がエンドロール(エンディングに流れるスタッフロール)に流れていますね。
「どの会社がいいのかな?」「名前だけ見ても」など
中には「この会社はいろんな作品に名前が載ってる、きっと有名なんだ!」
と思われることでしょうが、
実はアニメ制作会社はおもに2つの方法でアニメを制作しています。
制作会社と下請け会社
アニメを1話制作するにあたって、放映権を有するテレビ会社はまずアニメ制作会社に依頼します。
制作会社は新作のアニメの場合、1年ほど前から作画や声優などを厳選し、仕事を割り振り、その中で自社のスタジオなかで制作する話数やカットを決めていきます。
制作会社はここでおもに自社で仕事をアニメーターに手渡すのですが、その内容は主に、新作や長期クールの重要な回話数、「作画が神回になる」などですね。
しかし、制作会社は数あるアニメ作品をすべて自社で作っているわけではありません。
そんな時、たよりにするのが下請け会社です。
下請け会社の仕事
「なんだ下請け……」
と思われるかも知れませんが、ハッキリ言って現段階のアニメ業界の作品放送枠に支障がなく回せているのも、下請け会社と制作会社(元請け)のしっかりした関係があるかです。
(まあ、中には放送見送りも実際あるのですが……)
仕事は、主に作画作業の二元、動画、動画検査、グロス請け(一話丸ごと)を請け負います。
仕事内容は会社に寄って違い、幼児番組やアダルト作品なども請け負います。
ほとんどのアニメ制作会社は都内に点在しており、アニメーターになる際、人によっては上京を検討する必要性があります。
まとめ:アニメーターという不確かな職業
近年、作画作業のデジタル化が進み、海外のなどのアニメ産業が盛んになるなか、日本もタブレット作画なども増えてます。
ですが、まだまだキャラクターの演技や表情などはアナログ作画で作業する傾向が強いです。
デジタルツールを過小評価するようですが、現段階で放送されているアニメの大半はアナログ作画による、職人の手の技量で支えられています。
これから学校を選ぶ、会社を選ぶと言う人は、楽しいだけではないと言うことをよく考えて、道を選んで下さい。