アニメーターになりたい人が一番気になるのが、ちまたで噂されている
「アニメーターはブラック企業」
ではないでしょうか。
私の経験から言えば残念ながらブラックです。
労働時間も長く、賃金も安いです。
ではいったいどのくらいか?
私の体験を機に考えて見ましょう。
賃金
ぶっちゃけ安いです。
生きられる分しかありません。ハハハ……。
では実際に私が新人時代に貰った給料と現役最後の給料を比較してみましょう。
都内下井草の制作勤務
初月・動画マン、1枚100円
月給平均3万
週休1日
杉並区某所の制作事務所
退職最後の月
動画(動画・リテイク)160円
原画(1原・2原)1700円
月給12万
週休1日
どうでしょうか、
「こんなんで生きられんの?」
う~ん、自分は下っ端だったんで、正確にはよく分かりませんですが、
アニメーターは一つの話数を分担作業でこなしていくので、事務所の掲示板には会社担当の話数と各自の担当カット番号が表になっており、先輩達の作業状況も見ることが出来ました。
作画監督や動画検査と言った、拘束料が発生する人の給料形態は知りませんが、
私が一緒に机を並べて尊敬し敬愛する、作画監督の話では、「部屋をあさったら100万ぐらい出てきた」
っと行っていましたが、やはり生活は苦しそうでした。
貯金も年金もしていない人が大半で、事務所勤務でも業務形態はフリーランスとしての業務委託のような契約なので、
雇用保険などの福利厚生は皆無です。
業務形態
平均ですが、まず週休は1日、まとまった休みは盆の1週間と年末年始の二週間、ついでのゴールデンウィークの3連休ぐらいですかね。
「え(^_^;」
これを聞いて「冗談でしょ」っと思う人もいると思いますが、事務所や役職に寄っては、必ず休めるとも言い切れません。
将来性
は、ないですね。
先にもいった通りですが、「食えない」職業ではありません。
ですが生きる上で我慢することや、捨てなければいけない事が、他の職種に比べ多く。
その要因になっているのが、やはり少ない賃金です。
給料は完全歩合制です。
「頑張ればその分」
と言葉にあぐらをかいて期待しても、残念ながら青天井とまでは言えなく。
技術労働としての認知に対して、土台となる基本の単価賃金が上がることは期待できません。
まとめ
アニメーターになるには、技術よりも覚悟です。
覚悟無くしてこの修羅の道を歩むことは出来ず。
上に行ける人、行けない人の差は、覚悟を決めている人と言えます。