アニメーター備忘録

アニメーターが背負うべき覚悟と喜び

アニメーターに成る前に自分はどうしたらいいんだろう?、本当になって大丈夫なのか?

アニメーターになる前に心がけていくことをお答えします。

10年の歳月を費やして……

私は都内の下請けアニメ制作会社にて10年働いていました。

残念なことに今は(2020年)離職中です。

現職中でないのが心苦しいですが、これからアニメーターを志す人たちの参考にはなることでしょう。

アニメーターを志す君へ

日本のアニメは世界に誇る産業となっています。

アニメを見る年齢層は年々より高く広くなり、サラリーマンから主婦、なかには祖父母と一緒に見れる作品もあります。

ですが産業としてはどうでしょう、

何処で、どんな経緯でなど、実際にはそういった情報は広まってはおらず。

多くのアニメーターがたどる経緯としては専門誌などに載っている情報からのわずかな学校紹介と有名アニメーターのコラムやなどを参考にしてるのが現状です。

ちまたに流れる噂

ですが、SNSやニュースには、やれブラックだとか労働基準法もさだかではないなど、アニメーターの僅かなインタビューに、経済評論家がコメントを付け加えるものに成っています。

そして残念なことにそれらの噂の真相は、実際の制作会社から公にされることは少なく、またこれからアニメーターを目指す人にとって一番手近な悩みが語られていません。

今回はアニメーターになって問題視するもっとも手近な悩みを3選をお送りします。

アニメーターとしての苦しみ3選

ではまず実際問題としてアニメーターが避けられない問題を紹介しましょう。

やっぱり給料は安い

大体新人で7~8万位でしょうか、最大手のでは、10以上貰えるというのもありますが、そうだとしても低いですね。

そういった会社では数ヶ月の研修のすえ、振るいにかけられたあと正式採用になり、始めて労災などの保証がつきます。

ですがやはりスタートの給料がこれだけ低いので将来的に多くをも望めません、せいぜいうまくいって三十万ぐらいです。

やっぱり仕事はきつい

大変きついです、経験談として私は会社に寝袋を置いてご飯を食べて風呂に入る時だけ家に帰る生活を半年過ごしていました。

土曜、祝祭日はありません。

まとまった休みはお盆の1週間と年末年始の二週間です。

ホントです。

やっぱり将来は暗い

これだけ給料が安いのですから保険や年金などをちゃんと払っている人は半分にもいません。

先にも述べた給料が支払われる人間は作画監督にでも成らない限り決して手にすることは出来ないでしょう。

必然として20代、30代は極貧生活です。

アニメーターとしての喜び3選

やっぱり好きは仕事に出来る

好きだけで私は絵を描き始め、ご多分ですが決してウマイとは言えない腕前で10年と飯が食えていました。

はじめは心のどこかで漫画家とは違い絵を描くだけで食っていけるのか?と心のどこかで思っていましたが、案外なんとか成りました。

やっぱり描くのはおもしろい

漫画家とは違いアニメーターは主に人が描いた絵を動かすのが仕事です。

ストーリーに一切関与すること無く、フリーランスにでもならないかぎり渡された作品をするしかありません。

が、

やっぱりテレビで流れているキャラクターなどを手にしたときは感動しますし、自分で書いたものなら格別です。

やっぱり描き続けるのは面白い

描けば描くほどうまくなります、まあいろいろいいたいことがあるのですがそのことは別記事を参照してください。

自分の好きなことで成長できるのは格別楽しいです。

事前の準備と努力を怠らなければアニメーターは十分食べてゆける。

10年という歳月を費やして私に残ったもの

貯金はゼロですね。

つぶしのきく職業ではありません。

今は一から人生を立て直していますが、大体の人は女性なら結婚や実家にかえる、

以外にも男性ならばほとんどの人が続けることを選んでいます。

ですが大体の理由が辞め時を逸してしまったというのが理由でしょう。

アニメーターは給料が安いです、私も一人なら何とか食べて行けることもできましたが、将来的にこのままとはいかず、鞍替えすることになりました。

続けるために必要だったこと

やっぱり努力ですね。

仕事の成果がそのままキャリア形成に直結してますから、

仕事がどんなに忙しい時でも、無理やりでも時間を作って、独自のスキルアップする時間を持つべきでした。

私はどちらかというと仕事が忙しすぎて、仕事の中でうまくなろうとしてましたから。

続けるには嫌われる覚悟が必要

アニメーターの仕事は時間がかかり、労力も激しく、常に時間に追われる中で生活なので、会社によっては忙しくて絵を描くのは仕事の時だけ、なんてことにもなります。

時には仕事を減らしても腕を上げる必要性がでてくることもあるでしょうが、気づいた時には遅いなんてことも。

数年でやめてしまうアニメーターという仕事を続けてこれたのも、普段の努力を積み上げてきたことが言えますが、

それが足りなかったからこそ10年とたってやめてしまったことが言えます。

アニメーターになる際はそれだけ十分な実力と、覚悟をもって挑んでください。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

HIRO

映画好きが運営するブログ。 映画鑑賞レビューやライフハックの知識、経験を掲載しています。

-アニメーター備忘録

Copyright© HIROの創作ライフブログ , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.